2020/10/21
今では何をするにもコロナ感染防止が当たり前となりました。 TV業界にも従事している弊社ですが、中継クルーの移動においても移動車輌内に「飛沫感染 防止」を施さなければならないようです。 取付に関する条件は「走行した状態で使用できる」「スタッフで簡易に取付できる」と 「荷物としてかさばらない」の3条件。 簡易に思いつくのはポピュラーなアクリルスタンド。 しかし、これでは走行中に倒壊のリスクが発生しますし、荷物もかさばります。 受注いただいた時は簡単な取り掛かりでいけそうと踏んでましたが、結構難題かもしれません。 辿り着いたのはビニールカーテンです。 縦軸と横軸に「突っ張り棒」を利用すれば収納も簡易。 荷物となるカーテンレールは利用せずにビニールカーテン上部にリングを取付て 横軸の「突っ張り棒」で走らせる仕組みです。
唯一の問題は走行中の倒壊対策… こちらは縦軸の「突っ張り棒」天地に特殊なゴムを貼付け、滑り止めを施しました。 この滑り止めは「突っ張り棒」を設置する際の車輌内養生も兼ねております。 「突っ張り棒」のテンションと滑り止め効果でこの悩みは解決できました。 テスト走行でも問題なしでしたが、不安要素が1点。 「突っ張り棒」のテンションの掛け方です。 弱すぎると崩れてしまいますし、強すぎると「突っ張り棒」のバネが破損してしまいます。 強すぎる一歩手前がベストなのですが…。 TVクルーには懇切丁寧に説明しましたがこればっかりは経験値が必要。 何とか感覚を研ぎ澄ましていただき、頑張ってもらうしかありません。
2020/09/11
先日の弊社HP「新着情報」でもご案内させていただいた「宮城舞台技術者協会」 宮城県知事と仙台市長へ提出された「要望書」はコロナ禍により中断または 制限された「芸術文化・芸能」の今後開催に向けての協会独自の活動内容、会場費や 付帯設備の使用料金の減額願いなどが盛り込まれた内容のものです。 コロナ対策につきましては他県の実施状況を共有、会場管理をしているホール 担当者などの声を集め、宮城県ver.として実施できる環境を目指します。 また8月26・27日に当協会で主催した「劇場へ行こう!コロナ時代の バックステージツアー」は今後の開催に向けコロナ対策を実体験していただく ためのモデルケースとして実施いたしました。 様々な理由から催し物の開催に不安を感じたり、躊躇なさってる主催者及び 関係者の皆様に「安心と安全」をお届けしたく感染防止対策等に関する説明と 実演の会を開催させていただきました。
弊社も裏方として舞台大道具に携わってますが、大道具製作や舞台転換などの スキルは間違いなく経験の積み重ねで培われます。 コロナ禍で演劇・MUSIC LIVEなどが中止となっている今、そのスキル向上も 止まってしまいました。 特に若手にとっては勉強する場を失って打撃を被っております。 売上激減で新卒採用ができない中、技術継承も中断せざるを得ません。 さらには、熟練スタッフでさえも自身の生活を守るために転職という 事態に陥っております。 これらは舞台大道具に限らず、舞台監督や照明・音響・映像に関わる専門技術で 支える集団の衰退であり「芸能・文化」の未来の有り様を左右する重大な問題です。 長期戦に備え協会や企業、そして個人として腹を括った活動が求められてるようです。
2020/08/19
クライアント様から某ホテルに飾ってある絵画の交換工事をご依頼いただきました。 絵画はW3000×H2000と巨大サイズで重量もかなりのものです。 取り外し作業は簡易ですが、問題は取り外した後の作業。 ローリングタワーに3人登って持ち上げましたが、その重量に悪戦苦闘です。 どうやら3人では無理があったようです。 外した後は床まで下ろす作業。絵画はもちろんですが、足場タワーや壁にぶつけて 額縁や壁面に傷をつけては大問題。 慎重に慎重を重ねて休みながらの作業の繰り返しでスタッフの体力ポイントは 一気に赤レベルとなってしまいました。
新しく展示される作品はフレームのみで制作されたオブジェです。 重量の負担もなく留意する点は取り付け方法です。 ポイントとなるパーツ箇所にフレームの受け軸を壁面に打ち付け フレームを嵌め固定していきます。 ここで重要となるのが受け軸をビス打ちする壁面に基礎材が走っているかどうかです。 壁を叩いた音で空洞かどうかを聞き分けますが、ここはキャリアがものを言います。 基礎材に当たれば返って来る音は明らかに反射音が違います。 数箇所のポイントに打ち付けた受け軸でオブジェはガッチリと収まりました。
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