2021/05/17
某施設に設置した櫓の一部です。 ペンギンが屋外で活動する様子をご覧いただくための櫓ですが、防水対策が重要です。 対策はいろいろと考えられますが、どれもこれも制限がついて困難な状況でした。 この問題を一掃したのが、木材利用ではなく人工樹脂材の活用です。 仕入れコストは少々アップしますが、煩わしい手間を考慮すれば全体的には同等の 予算で処理できました。 この単独の櫓は2種類の人工樹脂材を使用してます。 それぞれの生地カラーもこのままで済みますし、表面の紋様もシッカリと木目柄と なっており、仕上げの塗装処理不要が助かります。 屋外設置となるため雨対策もしなければなりませんが、この人工樹脂材を用いれば 雨対策にも連動できました。
製作スタッフは通常の木工材と違って組合せや組込などの段取りに戸惑っていた ようですが作業が進むにつれて、慣れた手付きで製作してました。 補強ポイントや揺れ防止などもどのように処理すれば…と不安を感じてましたが ビス打ちもシッカリと効いて、通常の作業段取りで完成できました。 組み上がった櫓の一部、少々重量のあるスタッフが乗ってもビクともしません。 勿論、揺れも生じませんでした。 作業の取っ掛かりは不安でしたが、便利な資材を見つけ出し今後の仕事にも活用 できるナイスな経験をさせていただきました。
2021/04/20
岩手めんこいテレビ様の「東日本大震災」に関する特番セットです。 これまでの10年を振り返り、復興状況や震災に遭われた方々のドキュメンタリー番組です。 MCとゲストコメンテータが取材したVTRを見ながら、現在の岩手を紹介してました。 メインセットは毎日OAされているニュースセット。 殆どがVTR紹介なのでスタジオに降りてくる際に特番らしい雰囲気を出したいという リクエストをいただきました。 全体的にホワイトカラーのメインセットに同化できるよう白化粧仕上げした格子パネルに 当時の記録写真を格子枠に入れ込みました。
特番セットと言う割には簡単なデザインです。 しかし、センターモニターの両脇に立つリポーターの背景に震災の記録写真が映り込みます。 格子枠に入れ込んだ写真は「暗くない、重くない」を念頭にカメラを除いては、写真を入れ 替える作業が続きました。 10年前の災害ではありますが、大きい余震や当時のニュース画像が流れるたびに心が痛むのは 今を持ってしても消えません、これは未来永劫続く記憶なんですね。
2021/02/09
先日、某施設で収録されたシンポジウムの背景セット。 TV局のスタジオでは無く、オープンスペースを利用しての収録です。 「シンポジウム」なので凝ったセットは不要でしたが、どうしても処理しなければ ならない作業があります。 それはオープンスペースのため、この施設を共有されるお客様が背景に映り込むことです。 意図しないカメラワーク、それはどうしても個人情報や肖像権などを侵害してしまいます。 TVニュースなどで見かける街頭インタビューなどではその都度、インタビューした本人に 承認のサインをいただきますが、このパターンでは、その承認手続きが大変困難です。
今回、その対策として演者背景にトラスでゲートを設置し半透明のパネルを吊り込みました。 半透明の資材を利用する事で圧迫感はクリア、後方を通行する方も人影が映り込むだけです。 肖像権を犯す事なくカメラワークにも神経を尖らす必要がありません。 多種多様な資材を組み合わすことによって投げられた問題点を対処。 この「多種多様」な新資材は早いサイクルで市場に出回りますが、常に情報アンテナを張り 巡らせてキャッチしないと取り残されてしまいます。 一昔前は資材屋さんとかに相談してましたが、今ではネット検索でサクッと探し出せます。 中にはネット購入が安いという商材もあります。もちろん弊社は取引が長い資材屋さんに 依頼してますが、仕入単価が大幅に違う場合は申し訳ないのですがネット購入というケースも… ネットを含めた競争激化によって、資材業者さんは大変な時代を迎えているようです。
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