2018/08/02
某イベントの展示コーナーで発生した事案です。
パネル前面に貼り付けた出力シート。
展示窓を開口するために窓枠に沿って出力シートを切り離し、露出した
ベニヤの断面は塗装で処理。
通常、出力シートは裏面まで折り返し貼り付けて固めるが基本です。
しかし、作業の都合で裏面で固める事が出来ないことも…。
短期間の展示であれば問題ありませんが、今回の案件は撤去後も期間を置いて
再度流用という展開。
そうなるとカットした小口から微細なゴミなどが付着して粘着力が弱まり
ご覧の通り、シートの断面が波を打つという状況になりました。
粘着力が弱まったシートはもう対策方法が取れません。
確実なのは前面に貼り付けた出力シートを剥離、下地経師をし直して
新しく出力シートを貼り付けるにつきます。
しかし、今回の案件では残念ながらその予算は計上出来ません。
そこで取った対策は目張り処理。
同色の出力シートをテープ状にし、波を打った断面を巻き込んで貼り上げます。
強制的に綺麗に処理するという方法ですが、テープは同色なので遠目では気づきません。
クライアント様にはご満足いただきましが、今回の仕上げ方法は正直な話し、少々後ろ髪を
引かれました。
2018/07/14
テレビの情報番組などで見かけるこの手のパネル。
パネル面が回転して裏面も利用できるというパネルなんです。
最近ではお知らせする情報をあえて隠し、ここぞのタイミングで覆っている紙を
剥離して情報を見せるというやり方が主流。
こちらの回転パネルは、情報をプリントした少々厚手のパターン用紙を上下にある
レールを使って見せるという手法です。
このパネル、「デンガク」もしくは「どんでん」という名称です。
「デンガク」は串に刺したイメージ。
「どんでん」は一瞬に変わるというイメージでしょうか。
どちらにしても、回転するための仕掛けが施されてます。
回転の初動差から回転が終了した時点の収まりなど、微妙な調整が必要。
初動差が重ければパネルは回転しません。また、クルクルと軽く回転しては
収め方が大変です。
回転テストを何度も繰り返し、ベストなポジションを設定。
番組本番中のアクシデントだけはあってはなりません。
2018/06/04
先日ご紹介せていただきました製作物の現場アップ写真です。
現場案件はうみの杜水族館で開催された「楽天イーグルスコラボ展」です。
こちらの会場に、ご存知の楽天生命パーク内のスマイルグリコパークにある
ゴンドラに似せた什器を設置しました。
勿論、回転はしませんが本物同様、眼下に広がるスタジアムロケーションが
プリントされてます。そして、何故かそのプリント中央にはくり抜かれた窓が…
その窓には、水槽で泳ぐ魚を見ることが出来るんです。
面白い空間が出来上がりました。
水槽内で泳ぐお魚さんたち、テーマに連動した珍しいお魚さんを取り揃えてます。
そんなお魚さんたちが野球と連動するってどういう事…不思議でなりません。
でも、隣接された説明を読むとクスッと微笑んでしまいます。
水族館の職員さんたちの中には、熱狂なイーグルスファンがいらっしゃるようで
見事に融合した企画展です。
来館されたお客様の中には野球に興味のない方もいらっしゃるかと思います。
こんな遊具が設置されたスタジアムで家族が楽しめる…と認識していただければ
幸いですね…ついでに野球観戦にも興味を持ってもらえれば…。
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