2019/08/13
展示会などでは現場作業を優先とするため、弊社では木工造作物をほぼ
完成形にて搬入いたしますが、トラックに積載できない強大な木工造作物は
どうしても現場組立となります。
造形物のデザインによっては、現場で組立後にご覧の通り組合せ完成した造形物を
寝かせ、底に潜って補強作業などを施さなければなりません。
今回は潜れるスペースがあったので中腰状態で作業できましたが、ケースによっては
潜ることも出来ない状況があります。
そうなるとスタッフは寝転がり、腕を伸ばしきっての作業です。
工場製作過程で極力、現場作業を考慮しますがその対応が難しい場合はやはり
現場で何とか対処する…方法しかありません。こればっかりは逃げようのない現実です。
現場作業がアップした後は、クライアント様のダメ出しのみです。
デザイナーがプレゼンしたパースや図面はあくまでもイメージです。
現場で組み上がった特装ブースを360度見渡し、更に細部も含めてチェックして
いただきますが、作業できるのは小さな変更や追加のみとなります。
今回はアクセントカラーの差替え指示が出ました。
現場で会社にTEL連絡〜データのカラー変更指示をしてメディア出力〜完成後
現場に搬入…の段取りが加わりました。
もちろん速やかに対応させていただきましたが、この現場が仙台市外となると
その対応は非常に困難となります。
クライアント様もその辺の事情は納得していただいているようで、これまで
そのような困難な場面には遭遇しておりません。
2019/07/31
先日開催された某イベント。
「施設内に暗室を作る」ために作業している風景です。
四方に仮設壁を建て天井も塞ぎ、見事に真っ暗となりました。
さて問題はこの後です。暗室となった床を装飾しなければなりません。
暗闇の中、手探り状態ではもちろん作業が進みません。
作業灯の出番です。スペース全体と必要なポイントを照らすためにLED作業灯を
3台配置しました。
作業灯も現在ではLEDが主流ですが、一昔前はビーム球やレフ球が当たり前でした。
この照明球は放射熱を発生するので作業は汗かき状態となってしまいます。
4方を囲み天井もセットなると仮設の部屋であってもやはり密室空間。
放射熱は密室空間に滞留します。私の経験では過去に夏場ではありますが58℃を
体感した記憶があります。「10分作業しては外に出て体温を下げる」の繰り返し。
しかし、現在活躍しているこのLEDはご存知の通り放射熱を出しません。
照射角度も広いので灯体台数も少数で済みます。
過去に体感した地獄の環境もこれで一掃!本当に、LED様々です。
2019/07/12
ホールの式典で設営したW9mの横看板です。
バトン吊りが不可能のため、フロアからトラス柱を立ち上げて横に流れるトラスに
パネル看板を抱き合わせました。
看板となるパネルは3枚のパネルを連結して一体化にしております。
まずはトラスを寝かした状態で組み上げます。組み上がったトラスは結構
巨大なサイズではありますが全員の掛け声で一斉に起こします。
トラスに倒壊防止を施し、いよいよパネル看板の取付です。
木工パネルとは言え、9mの長さともなるとかなりの重量。
パネル裏面に取付けた引っ掛け金具がトラスにハマるまで気が抜けません。
金具を引っ掛けてしまえばあとは容易です。
必要ポイントにパネルをガッチリと固定するための専用金具を打ち込めば終了です。
横トラスにコ型金具で引っ掛っているのでこれだけでも十分ですが、万が一の状況は
予測を超えたものもあります。
屋内であっても…倒れる・落下するの事故には十分に配慮しなければなりません。
「万全に施し過ぎ」が安心なんです。
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