2020/12/04
毎年開催されている福島県郡山市の産業フェア。
今年はコロナ影響で「中止だろう…」と断念しておりましたが、クライアント様から
「開催決定!」のご連絡。
細々と作業をこなす営業・デザイン・製作スタッフの全員が久々の展示会案件として
モチベーションが上がったようです。
毎日が静かな工場にも作業音が響き渡り、心地よいリズムが生まれました。
コロナ禍前であれば、この作業音は日常では当たり前の音であり「感じる」という
感覚のものではありませんでした。
しかし、この音やリズムは何か見えない活力を生むようです!
恥ずかしい事ではありますが「愛しさ」さえ感じております。
こちらの特装ブースは毎回「商材紹介・企業名認知・企業カラー」の3点に留意されてます。
支給いただく図面も来場者の滞留時間を考慮した導線が分かりやすいデザイン。
弊社スタッフも手慣れたもので、これといって煩わしい木工製作の局面は迎えないようです。
現場での設営・撤去に関しても、毎年開催されるので段取りが楽という利点もあります。
もちろん毎回ブースデザインは変更されますが、弊社にとっては「新人を育てる」という
目的も叶えられるので楽しみにしている案件なのです。
2020/11/13
久々の木工製作物。
宮城県総合運動公園のセントラルスポーツ宮城G21プールで開催された高校水泳部の
新人大会で使用した選手入場ゲートです。
コロナ禍で軒並み中止に追い込まれた公式の大会。
これまで積み重ねた練習の成果を発揮出来ずに涙を飲んだ生徒たち。
何とか開催できるように東奔西走された先生や父兄、そして関係者の方々。
メディアで幾度となく取り上げられた悲しいニュースでした。
こちらの大会も紆余曲折を経て開催されたとは思いますが、会場で聞こえた生徒さんたちの
歓声や、元気に水しぶきを上げて泳ぐ生徒さんたちを見て、何故か私たちも心踊りました。
こんな風景が当たり前となるよう、ただひたすら祈るばかりです。
このゲートは教育の一環で先生や生徒たち素人さんが組立ができるように製作しております。
納品時に組立方法を懇切丁寧にレクチャーさせていただきました。
「開く〜締める〜はめ込む」の3種の作業で完成ですが、一つ一つの所作に生徒さんたちからは
真剣な眼差しでの質問を受けました。
組立完成後には歓声と拍手がゲート周りで起きてました。
この年頃、初めて見るもの触るものに関しては純粋なんですね。
私にもこんな時代があったと思うと、大人って面倒な生き物だとつくづく感じます。
時代は変化してゆくのが常ではありますが「純粋」という気持ちだけは失ってはいけませんね。
2020/10/21
今では何をするにもコロナ感染防止が当たり前となりました。
TV業界にも従事している弊社ですが、中継クルーの移動においても移動車輌内に「飛沫感染
防止」を施さなければならないようです。
取付に関する条件は「走行した状態で使用できる」「スタッフで簡易に取付できる」と
「荷物としてかさばらない」の3条件。
簡易に思いつくのはポピュラーなアクリルスタンド。
しかし、これでは走行中に倒壊のリスクが発生しますし、荷物もかさばります。
受注いただいた時は簡単な取り掛かりでいけそうと踏んでましたが、結構難題かもしれません。
辿り着いたのはビニールカーテンです。
縦軸と横軸に「突っ張り棒」を利用すれば収納も簡易。
荷物となるカーテンレールは利用せずにビニールカーテン上部にリングを取付て
横軸の「突っ張り棒」で走らせる仕組みです。
唯一の問題は走行中の倒壊対策…
こちらは縦軸の「突っ張り棒」天地に特殊なゴムを貼付け、滑り止めを施しました。
この滑り止めは「突っ張り棒」を設置する際の車輌内養生も兼ねております。
「突っ張り棒」のテンションと滑り止め効果でこの悩みは解決できました。
テスト走行でも問題なしでしたが、不安要素が1点。
「突っ張り棒」のテンションの掛け方です。
弱すぎると崩れてしまいますし、強すぎると「突っ張り棒」のバネが破損してしまいます。
強すぎる一歩手前がベストなのですが…。
TVクルーには懇切丁寧に説明しましたがこればっかりは経験値が必要。
何とか感覚を研ぎ澄ましていただき、頑張ってもらうしかありません。
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